貴金属相場が目まぐるしく変動する一方で、顧客からの高信頼性要求はうなぎのぼり…
多くの課題に頭を悩ませていたリードフレームメーカーA社の営業担当山田さんを救っためっき薬品とは??
①貴金属相場高騰に伴う、顧客からのコストダウン要求
リードフレーム分野ではPd-PPF(Pre Plated Frame)と呼ばれる工程が導入されており、リードフレーム全面にニッケル/パラジウム/金めっきが行われている近年、パラジウム相場、金相場ともに高騰しているため貴金属めっきの薄膜化を推進したい。
②エレクトロニクス分野の発展に伴う、電子部品の高信頼性要求
環境保全の観点から、鉛フリーはんだへの対応など、リードフレームは耐熱性が要求される部品である。コストダウン活動の一環として貴金属めっきの薄膜化を行いつつも、製品の耐熱性は向上させなければならない。
③製造工程の生産速度向上
Pd-PPF(Pre Plated Frame)では、ニッケル(1μm)/パラジウム(0.01μm)/金(0.01μm)程度の膜厚を狙って製造を行っている。ニッケルめっきは貴金属めっきと比較して狙い膜厚が厚いため生産速度を支配する大きな要因である。貴金属めっきだけでなく、ニッケルめっきの薄膜化が実現できれば、よりコストダウンに繋がるのだが…
秋晴れとは程遠い空模様のある日…
お客様との打ち合わせも終わり、山田さんは営業車に戻ったが
上記の課題を解決するような松田産業のニックシグマシリーズとは?
尽きない悩みに頭を悩ませながら営業所に戻った山田さんがふと空を見上げると、
先ほどとは打って変わって、僅かに青空がのぞき始めていた。そのとき後輩の営業担当清水さんが山田さんに話を持ち掛けた。
月日は少し流れ、そろそろ初雪が降りだしそうな季節…山田さんのもとに技術担当の望月さんが訪ねてきた。
そこから山田さんはB社への提案に向けて、慌ただしく動き始めた。
こうして、A社でニックシグマの量産がスタートした。
こう語って、山田さんは新たな顧客により良い提案をすべく、営業車に乗り込んで次の現場へと向かって行った。